先ほどまで、ケイタが寝ていたソファに今度は俺が寝る羽目になった。


目のところには、濡らされたタオルを置いて。


「大丈夫?カナタ」


レオの不安そうな声が聞こえる。


「あぁ。大分落ち着いた。それより、さっきやられた奴らはどうした」


「いつもの場所で、看てもらってるよ」


なら、良かった


あいつらには、悪いことをしたな


「けど、本当謎だらけだよね。マナも、そしてあの『白龍』も」


冷蔵庫の閉まる音がして、ケイタが俺に水の入ったペットボトルを渡す。


「サンキュ。そうだな‥‥」


起き上ってそれをもらうときタオルが膝に落ちた。