「うん。話の途中だったんだけど、ナオからメールが来たから出てきちゃった」 「ナオさんから?」 ハルが席を立ちながら、ため息を1つこぼす。 「んじゃ、帰ろっか」 「うん」 ハルと校舎を出たとき、空は夕日で赤く染まっていた。 その日も、ハルとご飯を食べる予定になりナオにもメールした。 だけど。 その日、ナオは帰って来なかった。