「らしいよ?俺は静かな時を過ごせればそれでいいんだけどさ」


なんだか、意味深なことを言うから聞いてみようと思ったけど、それは出来なかった。


「おー、来たな!あれ、ケイタと一緒?」


生徒会室の前にいると、後ろから声がした。


「レオ‥カナタ、ここにいる?」


ケイタが欠伸を噛み殺しながら聞く。


「いるよー、マナちゃんもささ。入って入って!」


大きな段ボール箱を抱えながら、足でドアを開けるレオ。


とても大きな窓から吹き込む風でひらひらとなびくレース状のカーテン。


その前にある机で黒縁の眼鏡をかけて、大量の書類に目を通すカナタ。


あたし入ってきたのに気づくと、眼鏡をはずしてニヤリと笑った。


でも、隣にいたケイタに気づくと驚いた顔をした。