「あー、もう2人とも落ち着いて!」


ハルをケイタから剥がし、落ち着かせる。


「とりあえず、2人で行ってくるから。教室で待ってて!」


「‥‥わかった。だけど、何かあったら必ず俺を呼んでね」


納得のいかないような顔であたしを見るハル。


「わかってる。ちゃんとハルの事も信じてるから」


あたしは、ハルの手をギュッと握った。


「じゃあ、ケイタ。よろしくね」


「ん。りょーかい」


また眠りだしたケイタの頭をポンポン叩きながら笑う。


さて‥‥今度は何事なんだろうな‥‥