「お、下ろしてカナタっ!」


「また、絡まれたらどうすんだ」


絡まれるも何も、すでに周りは再起不能な人しかいないから。


ハルのおかげで。


「その人を助けてくれたことには感謝する」


「‥‥‥」


ハルが、あたしの元まで駆けよりカナタを睨む。


「俺の不注意だった」


「ほんとにな」


「(この野郎俺が下手に出りゃいい気になりやがって)」


「んで、てめぇはコイツの何だ」