「ははっ、形成逆転だな‥‥っ」 バカにしたような声が響く。 朝から、こんなんで大丈夫なのかな。 これからの高校生life。 「誰の許可を得てそいつに抱きついてんだよ」 静かな中に響き渡った低音voice。 この声‥‥! 「てか、どう見ても抱きついてはいないんじゃね?」 「はっ?てめぇに関係ねぇだろ。とっととどっか行けよ」 男はカナタの事を知らないのか、チラリと一瞬だけ見るとまたハルのほうを向いた。 「ふざけんな、レオカバン持っとけ」 「ほいほ~い」 「離れろ、つってんだろ」