シスコン総長VS溺愛総長!? 1R


変わり映えしない、ニュースの内容と元気のないアナウンサー。


本当に朝なのかって感じ。


暗いにもほどがある。


「なぁなぁ、俺なんか視界が真横なんだけど」


このポンコツ兄の元気を分けてあげたいくらいだ。


「じゃあ、あたし時間だから行ってくるね」


ローファーのつま先を床に打ち付けながら、未だパンを頬張るナオを横目にドアに手をかけた。


「あ、じゃ俺も」


そう言ってリビングからハルがカバンを肩にかけながら出てくる。


「え、俺も行く!マナと一緒に行く!!」


ガタガタと音がして何かが割れる音が聞こえたが、無視しよう


そんなこと気にしてたらキリがない。