「おはよぉ~、ハル。いい匂いだね」 「あ、おはよう。マナちゃん。あれ、ナオさんは?」 フライパンで、卵をひっくり返しながら忙しそうにするハル。 「あ~、二度寝してる」 「え、まだ起きてないの~?仕方ない」 ハルはコンロの火を消し、エプロンをはずしながら寝室へ向かった。 「起きてください!ナオさん!」 ―――――ゴキっ 今、ものすごい音がしましたけど‥‥ あたしは、ハルの焼いたベーコンを食パンにのせながら一口かじった。 「おはよー」 リビングに制服に着替えたナオが入ってくる。