朝起きたとき、すでにリビングからいい匂いがしていた。


目覚ましに目をやると7時を指していて。


2段ベッドの上を覗くと、ナオはまだ寝ていた。


「てことは、ハルか・‥‥」


まだ、うまく回らない頭でぼんやり考える。


ハルは家に泊まった後、必ず朝ごはんを作ってくれる。


「ん‥‥ベーコンの匂い‥‥」


ナオがむくりと起き上る。


目をこする姿はかわいらしい。


本人に言うとものすごく嫌がるけど


てか、朝食の匂いで起きてくるってどうよ‥‥


「おはよ、ナオ」