こんなのがあたしの兄だなんて。


ハルが兄のほうがどれだけいいのか。


あたしは、ナオを哀れみの目で見た。


「ちょ、そんな蔑むような目で見ないで!?」


「ねぇ、まさかで聞くんだけど」


「な~に、マナ?」


「ナオ、族なんだよね」


「はい、そうです」


「役割は総長?」


「はい、そうです」


「その格好で、喧嘩したりしてる?」


「もちろん!白龍にいるときはいつもこれ‥‥へぶっ!!」