ヘルメに映る自分の顔を見ながらもう一度、あいつの顔を思い出す。 あの大きな瞳、今日の奴とは違って何も映しちゃいなかった。 って、同一人物だろ‥‥ 何訳わかんねぇこと考えてんだよ‥‥ 俺は、考えを振り切るようにヘルメを勢いよくかぶった。 薄暗く見える景色は、俺の過去そのもののようだった。