「なんだよー違ぇじゃん、カナタ」


レオが口をとがらせながらバイクのエンジンを踏む。


大きく響くマフラー音。


「ん~違うはずはねぇんだけど‥‥」


「結果を見ろ。その強情さどうにかしろよ~」


そう言ってレオは先に行ってしまった。


俺もハンドルを握りながらまた、考える。


確かに、あいつなんだ


俺を助けたのは


俺の前に現れて、白龍と名乗ったのは。


あの、"顔"なんだ‥‥