「経緯はわかりましたけど、どうしてそこで俺たちを頼ってくれないのか全くわかりません」


「あーあ、ナオさんも馬鹿ですねぇ。ユウキこんなにも怒らせて。ま、俺もユウキと同感ですけどね」


「ウミまで‥‥」


あのときは、俺だけの問題だと思ったんだ


だから、こいつらを巻き込むのはおかしいんじゃねぇかって思ったんだよ‥‥


「ま、その話はまたあとにするとしてどうするんですか?コイツは」


イズミが親指で指す方向にはハルの姿が。


「あぁ、ちゃんとケジメはつけさせる」


一歩前に出て、顔を上げる


「ハルには、今日限りで白龍を抜けてもらう」


開いたドアから入ってきた風で、俺の特服がばさっと音を立てた。


そして、静かな空間にハルの落ち着いた声が響いた‥‥