ハルはカナタからサッとのいて、あたしに弁解する。


「違うよ、断じてそっち系じゃない!てか、そんなことはいいから帰ろ?」


「そうだね。じゃあふたりとも、ばいばい」


あたしは、ハルからカバンを受け取りながら2人に手を振った。


「ねぇ、白龍ってさもしかしてナオのとこの族の名前?」


「そうだよ。ナオさんからは聞かされてないんだね」


そう、ナオはこのことに関して何も話してくれない。


「マナちゃんを危険にさらしたくないみたい」


「別に今更だし、なんでか知らないけどこういうことは前からあったんだ」


「え?」


よくわからないけど、こういうことが何度かあった。


もちろん、今日みたいな理由で。