瓜二つの顔と仕草。


「イズミ、俺のバイク乗ってきてくれ」


「分かりました。ウミ、後頼んだぞ」


「任せてよ、兄貴」


俺が乗ってきたバイクをイズミに頼み、運転をイズミの双子の弟のウミに頼んだ。


後部座席に俺とハルが座り、ウミに向かわせたのは俺たち白龍のたまり場となっている場所。


「悪ぃな、こんな遅い時間に」


「なに言ってんすか、朝飯前ですよ。それより‥‥」


運転をしながらウミがバックミラー越しに俺と視線を合わせる。


「その傷、何があったんすか」


この暗闇でもわかるほど、腫れてんのか‥‥


口の端を触ると、ピリッと鋭い痛みが走った。