「今日限りで、お前は白龍抜けてもらう」


笑ってんじゃねぇよ‥‥っ


「そんな、泣きそうな顔しないでくださいよ」


「な、泣きそうなんかじゃねぇよ!」


別にお前がいなくったって他にも仲間はいる


‥‥けど、背中をあずけられるのはお前しかいなかったんだ


「そろそろ、イズミが来ますね」


まるで、タイミングを予知していたかのようにハルは呟いた。


パーパー


暗闇に照らされる俺たち。


車の窓を開けて2人の男が顔を出す。


「遅くなりました、ナオさん」