手に巻かれていたロープは思いのほか簡単に取れた。


踏み出した足は、思ったように動かなくてもつれて、転びそうになった


それでも、あたしはハルの元まで走った。


だって‥‥‥‥


「ガハッ‥‥ふーっ‥‥」


ハルが苦しんでるっ


静かな空間に響く、あたしの叫びとハルの荒い呼吸


それに、


「‥‥っく‥‥ひゅー‥‥」


なんだか、この呼吸音嫌な感じがする


「‥‥マナ、お前は出てくんな」


「‥‥‥‥嫌だ」