こんなに、こんなにも


「さっきから息が上がってませんかっ」


「感情が高まってんだよっ」


後悔するくらいなら‥‥っ


だけど、だけどね


止めないよ?


必死に、今にも走り出してしまいそうな足を止める。


だって、あのハルが初めてあたしにしてくれたお願いだもん‥‥っ


あのあと、ハルはあたしにお願いをした。


『たぶんね。マナちゃんが想像してるよりももっとひどいことが目の前で起こる。目をそらしてもいい、泣いてもいい。でも、止めには来ないで。たとえ俺が‥‥』


けど、けどっ!


「ほら、立てよ。こんなもんじゃねぇだろ。ハル」