ハルと作り上げてきた、『アイツ』のために守ってきた白龍でさえも壊れていく


俺の‥‥


「ナ‥‥オ‥‥っ」


目の前でっ！


「ハルってめぇ何したかわかってんのかっ！？あぁ！？」


バイクを捨てて、ハルの胸ぐらを掴み上げる。


今までにないくらい、怒りと焦りが俺の中に湧き上がっていた。


「落ち着いてくださいよ」


「落ち着け？ふざけてんのか！？お前が用があるのは俺じゃねぇのかよっ」


「そうですよ、あなたに用があるんです」


「だったら！」


「だったらなんです？仕方ないでしょう。必要だったんですよ」