そういえば、近場で一番あいつとのゆかりがある場所をすっかり忘れてた。


「あった‥‥」


なんで、忘れてたんだろ‥‥


「バカか、俺は‥‥」


白い特攻服の裾を翻(ひるがえ)し地面を蹴った。


バイクに飛び乗り急いでアクセルを踏む。


もしも、ハルがあそこにいるんだとしたら‥‥


「早く行かねぇと‥‥‥‥ヤバイ!」


「おいっ、いきなりどうしたんだよ!」


「わかったんだよ、ハルがどこにいるのかが!」


俺の急発進に少し遅れながらも3人がついてくる。


白龍の仲間と白鬼の仲間は連れてこなかった。