「クソっ、ここでもねぇのかよ‥‥っ」


思い当たる場所を走り、これで4件目だ。


いったい、どこにいやがる‥‥


「なぁ、さっきからあんたどこ回ったんの」


緑頭が空っぽの建物から出てくる。


「俺と、ハルが潰したとこの溜まり場だった場所だ」


近くの、思い当たる場所はここで最後だった。


これ以上遠くに行ってる時間はねぇ‥‥


「だいぶ、陽も傾いてきたな‥‥」


白鬼が夕日に目を細めながら呟いた。


待ってるって‥‥どこだよ‥‥!


「あ‥‥もしかして‥‥」