「泣かないで、悪いけど今はその涙‥‥俺拭えないから」


え‥‥?


どういう‥‥こと?


別に、拭って欲しかったわけじゃない。


悲しそうに、寂しそうに笑うハルにあたしの涙は引っ込んだ。


「俺、立場上今マナちゃんにとって敵ポジションだからさ」


「え‥敵?」


どうして‥‥


だって、さっきまで一緒にお茶して笑い合ってたのに。


「あの時、頭殴られておかしくなった‥‥?」


「まさか。俺は‥‥正気だよ」


目が、変わった‥‥