思い出して、動こうとしたときやっと、自分が動けないことに気づいた。


椅子に体が、縛り付けてある‥‥?


手は、後ろの方で縛ってあるのか。


視界も、目隠しがしてあって真っ暗なままだ。


「あっ‥‥あ‥‥」


どうやら、口には何もなく大声で叫ぶこともできそうだ。


ガタっ!


あ、ヤバイ‥‥


あたしの振動で椅子が動いて音を立ててしまった。


「おい、」


「あぁ、ようやく、お目覚めか」


誰?