気分が悪い。


吐き気がするとか、そんなもんじゃない。


空気も、目に見える景色も耳に入る雑音でさえも、俺の思考を邪魔させる一部でしかなくて。


誰も話さない空間なのに、もっと静かな場所へ行きたいと心が呟く。


あれから、こいつらの言葉でフリーズしてしまった俺は何もできずもう一度ベッドへと座り直した。


頭を抱え、周りをシャットアウトし考え込む。


アイツが‥‥?


マナを連れ出した?


けど、だって、でも。


子供みたいな言い訳のような言葉が、突きつけられる現実から目を背けようとする。


そうだ、まだ確認してねぇ。


確認さえすれば、この不安ともおさらばだ。