まぁ、中年太りのオッサンじゃ言われても仕方ないか。


「あ~、佐々守(さざかみ)は、後で俺のとこに来るように~。以上だ。かいさ~ん」


『襲うつもりか!中年ブタ!!』


佐々守とはあたしの名字。


なぜ、皆食って掛かるんだ


なぜか、クラスのみんなが中年に牙をむいていた。


ケイタがむくりと起き上って。


「すっかり人気者じゃん」


「嬉しくないけどね」


あたしは、ふくれっ面をしながら担任を見た。


未だ生徒たちに牙をむかれる担任に言った。


「あ~、後でちゃんと行くから早く解散しよ?」