「まったく、毎回あんなのなのかな‥‥」


それだけは、やめてほしい。


乱れた衣服を整え、開いたドアから出て桜の舞う道を進む。


今日は入学式。


あたしの通う高校は、徒歩で10分弱。


「友達出来るかなぁ‥‥」


鼻歌を歌いながら、あたしは学校へ向かった。