レオとケイタの会話も今は耳に入らない。


それぐらい、自分の心の変わりように驚いていた。


「吹っ切れたか?」


「あぁ、そうみたいだ。じじぃのおかげだな」


「そう思うならもっと感謝せい」


じじぃの不貞腐れようにも笑えた。


決意は決まった。


準備も出来た。


あとは、白龍の居場‥‥しょ‥‥





「‥‥よぉ‥‥随分和やかじゃねぇか」





揺れる大木、窓は後ろにあるのに前から来るようなこの風は、きっと‥‥‥