俺は、白龍に負けた。


これがあの時、俺に理解できたたった一つのことだった。


あとは、なにも考えられなかった。


いつもの病院まで2人を運び、たまり場まで急いで戻って


閉ざされたドアを開き、外の明かりが中を照らし出す。


頼むからっ無事でいてくれよ‥‥‥


もう、仲間を失いたくねぇ‥


「そ、総長っ!!!」


「お前らっ‥‥!?」


中では白鬼のメンバーがひとり残らず、ロープで縛り上げられていた。


一体、どういうことだ‥


縄を解きながら、メンバーに話を聞いていく。