「迎えに行けなくてゴメンね」


「大丈夫。近くだったし」


待ち合わせ場所につき、先程まで考えていたことをなかったことにするかのように笑顔を見せた。


「さ、行こうか。マナちゃん」


優しいその笑顔に誘われ、あたしは今まで隣にいた"寂しさ"を切り離すことができた。


だけど、ナオではないことに『今は一人なんだと』孤独を感じさせられる


気づかなかったんだ‥‥


昨日まではあたしを照らしてくれた、今にもかけそうな月がとうとうかけてしまったことに


いまのあたしは、月の光もないただ真っ暗な闇に浮かぶひとつの星。


たった一つでは誰も空を見上げてくれない。


多くの星があって、誰もが『綺麗だ』と空を見上げ星は人の目に映る










あたしは誰にも見つけてもらえない