だけど、もう半分は嘘。


書き終わったあたしは、もう一度部屋に戻り着替えた。


それから、携帯と財布だけを持ってさっき言われた場所まで歩く。


少し前までは桜が咲いていたこの道も、今では緑一色。


それに、蝉の声も加わり賑やかになった。


今のあたしの心とは正反対‥


いつもなら、蝉の声を聞いてはしゃいでいたけれど今はうるさく感じて仕方ない。


耳を塞いで歩きたかった。


あたしの中に、入ってきて欲しくない


今あたしが求めてるのはコレジャナイ


違うんだよ


あたしが、求めてるのは‥‥