その間にも、会話が途切れることはない。


「わかった、じゃあその場所まで行けばいいんだね」


それだけ言って電話は切れた。


リビングに降りても昨日のような怖さはなかった。


それがあたしにナオが下にいないことを教えてくれる。


ゆっくりとドアを開け、机の上を見た。


あたしが置いたはずの塗り薬がなくなっていた。


元の場所にもおいてはなかった。


持っていったのかな


そう考えながらメモとペンを持ち、走らせた。


何の躊躇いもなくかけてしまった文


半分は本心だったから