代わりに一枚の、メモと目があう。


リビングの机の上、小さなメモ紙が置かれていた。


拾ったつもりだったが、野郎どもを殴りすぎて手の感覚がなくなっていた。


それに気づきながらも、俺はお構いなしにそのメモの内容を読んだ。


‥‥‥‥‥なんだよこれっ!


ありえねぇっ!


俺は急いで玄関を出て近くを走り回った。


だけど、どこにもいなくて俺はただ、すっかり暗くなった夜の街で一人立ち尽くしていた





『探さないでね。何も心配はいりません。あたしは自由にこれから生きていきます。  マナ』




「マナぁぁぁああああああああ!!」
俺の叫び声は、闇の中に吸い込まれていった