俺はいつだってマナの一番近くにいたいし、いてほしい


なのに、夢の中でマナはいなかった。


それどころか、ハルや族の下の奴らもいなかった。


なんだ‥‥‥?


俺は、何も持ってないってことか?


朝日が窓から射しこみ、部屋がだんだん暖かくなる。


照らし出されていくフローリング。


反射した光が俺の顔を照らす。


「‥‥‥眩し‥‥」


手でそれを遮りながら、もう一度椅子に座り2階へ続く階段を見た。


ドアを挟んで見ているせいか、俺にはまるで俺とマナとの間をドアが邪魔しているように思えて仕方なかった。