久しぶりだ。


こんなにも、うなされて


まして、自分の叫び声で目が覚めるなんて


そうか、俺リビングで寝てたんだ。


立ち上がった時、俺の背中にかかっていた毛布がするりと落ちた。


ピンクのふかふかの毛布。


「これ‥‥マナの‥‥」


それをゆっくり拾い上げて、ギュッと握る。


そして、先ほど見た悪夢を思い出してしまった。


マナのいない世界


いや、俺の中でマナが消えてしまった世界。


あれは、俺が望む世界と正反対の世界だった。