夢を見た。


真っ白な世界


誰もいない、何もない


ただ永遠とどこまでも真っ白な世界の中、俺は一人で立っていた。


最初に思ったことは


『どうして、俺は1人なんだ』


俺にはいつも一緒だった"誰か"がいたはずなんだ。


でも、誰かまでは思い出せない


いつだって手を繋いで、笑い合ってちょっとしたことですぐに泣いて。


互いに支えあって、失くしたものを補う様に生きてきた。


‥‥‥はずなのに


そこまで思い出せて残りがさっぱり思い出せなかった。


名前も顔も、声もどんな性格だったのかも‥‥‥思い出せなかった。