着信からは、ナオの不安そうな顔が浮かんだ。


メールには『今どこにいるの?』『俺が今から行くから』


ナオの優しさがたくさん詰まってた。


なのに、あたしはそれを跳ね返した。


いらないと、うっとおしいと


親のいないあたしは、ナオにそう感じたけど親がいたらそれは両親に向けられていたのかな。


邪魔だと、一瞬でも思ってしまった


どうして、あたしを引き離したの


あたしを閉じ込めないでよ。ナオのエゴに‥‥っ


そう、思ってしまったんだ。


あたしは、やっぱり最低だ‥‥っ


ベッドに蹲り、声を押し殺して泣いた。