からっぽのベッドはきれいなままで、あぁ昨日は寝てないのか、もしかしたら帰ってないのかもしれないな。


学校になんて行く気になれなくて、あたしはパジャマのままリビングへ向かった。


リビングへ行くと、机にナオが寝てた。


腕を枕にして静かに寝息を立ててる。


ゆっくりと上下に揺れる肩。


どうやら遅くに帰って来たらしい。


ナオはいつも帰りが遅くなると、部屋のベッドでは絶対に寝ない。


ナオ曰く『入ってきたときの物音で起こしたくない』だそう。


やっぱりあたしは気づかないうちにナオに支えられてばかりだ。


本当は『大嫌いっ!!』なんて言うつもりじゃなかった。


本当は、大好きで仕方ないのに。


どうして、あんなこと言っちゃったんだろう