朝、ほんの少しの寒さがあたしを目覚めさせた。


‥‥‥どうやら足の方の布団を蹴ってしまって、めくれているみたい。


目で確認したわけじゃないからわかんないけど


いや、確認したくても出来なかった。


あまりにも瞼(まぶた)が重すぎて目が開かなかったのだ。


気怠さの残る体を動かし、手で目をこすりながら起き上った。


目も半分くらいしか開かない。


半開きの目で確認するとやっぱり、足元の布団がなくなっていた。


あれ、いつもはちゃんとかかってるのに‥‥


そのとき、小さな考えが頭をよぎる。


もしかして、ナオがいつも直してくれてたのかな


もそもそとベッドから下りて、ナオのベッドを見た。