周りからの視線がものすごくイタイ。


まぁ、いいんだけどさ


「あとどのくらい?」


イスに座って、隣にいるハルに聞く。


「ん~、遅れちゃったから30分ってとこかな?」


なんだ、すぐに終わるじゃん‥‥


あたしは、欠伸をこぼしながらハゲた校長の長い話を聞いていた。


長すぎて、生徒(不良)からのブーイングが半端なかったことは言うまでもない。


ようやく、入学式も終わり背伸びをしながらハルと体育館を出る。


薄暗いとこにいたせいか、日差しで目が少し痛くなった。


「大丈夫?マナちゃん。」


「うん。それよりも、教室。行こう?」