いつもは感じないとこにまで神経が集中してる。


自分の部屋に入っても、電気をつける気にはならなかった。


操られるように、自然と動く足はベッドへとあたしを運ぶ。


体育座りをしたままゴロンと横になる。


窓から射しこむ今にも消えてしまいそうな月の光が細くしなやかにあたしの部屋を照らす。


目を閉じて、小さく息をついた。


このまま寝て、起きたら全部嘘だったらいいのにな‥‥


そうしたら、また笑っていつも通りの日常を過ごせるのかな


初めての兄妹喧嘩は最悪のタイミングで起きた。


朝起きたら、白く咲く花の様にまたふわりと笑ってくれるよね‥‥?


夢の中でもいい、ナオの笑顔が見れますように‥‥






だけど、あたしの願いも虚しく夢の中でもナオは傷ついた顔をしていた。