いつもは派手なネオンを、きれいだなって見てるのに、今日は寂しく見えて仕方なかった。


あたしは、極力周りの景色を見まいとギュっと目を閉じて走った。


あぁ、このままカナタのもとまで行ってしまおうか


いや、また迷惑をかけるだけだ


あたしに、存在価値なんてあるのかな


ナオも傷つけた。


レオもケイタだって。


もちろん、カナタも‥‥‥あたしが傷つけた。


「はぁっ‥‥はっ‥‥」


走りつかれて、周りを見るともうそこは家のマンションの玄関だった。


いつのまに‥‥


あたしは、気づかないうちに家に着いていた。