ただ、その目はひどく冷めていた。


やっとその目に映れたのに、全然嬉しくねぇ。


膝立ちになり、必死に酸素を取り込もうとするが喉が張り付いたように息が出来ない。


「マナ、帰るぞ」


ゆっくりと、生徒会室に踏み入りマナの腕をつかむ。


そこは、さっきまで俺が掴んでいた場所。


「な、ナオっ!離しっ‥‥!」


「帰るぞ」


白龍は"ナオ"というらしい。


ソイツの低い声に、マナは一瞬ビクついた。


そして、小さく頷いて金髪、白龍と一緒に出て行った。


残ったのは、俺と未だ目を覚まさないケイタとレオ。