カナタのぬくもりが、あたしにゆっくり伝わってくる。


「ねぇ、そういえば今日ケイタとレオは?」


段々回復してきた呂律で、尋ねる。


2人の名前を出した途端、急に眉間にシワをよせ不機嫌丸出しの顔をしたカナタ。


「いい度胸してんな」


意地悪く笑ったカナタにヤバいと思ったが時すでに遅し。


「俺といるときに、他の野郎の名前出すんじゃねぇ」


カナタにがっちりつかまれているので逃げられるわけもなく。


「‥‥ンっ‥‥」


「次言ったら、もっと激しいのするからな」


いつから、俺様キャラになった。


いや、もともとか?