「ほっほっほ。今のはじじぃの戯言として聞き流してくれて構わんよ」


「言われなくてもそうする」


俺はじじぃの淹れたお茶を最後まで飲み欲し、椅子から立ち上がった。


「行くのなら、もう時間稼ぎはせん。ただ、さっきわしが言ったことは‥‥」


「うるせぇな。きれいさっぱり忘れたから、さっきの事も忘れたんだよ」


「ほっほっほ、そうかそうか」


じじぃは、最後まで笑っていた。


ドアが閉まったとき、じじぃは少しだけ寂しそうな顔をした。


じじぃに言われた通りの道を進み、生徒会室と書かれたドアの前まで来て立ち止まった。





マナ、お前にとっての幸せってなんだ?