あたしの頭はパ二クっていた。


相当重傷なくらいに


「おおおお落ち着け。話せばわかるんだ。出来心だったんだっ」


「とりあえず、お前が落ち着け」


自分でも何を言っているのかわからなくなっていた。


目は回り、頬が赤くなる


もう一度言おう


あたしは、パニクっている


決して痛い人ではないのだ


ベラベラと訳の分からないことを言うあたしに、カナタはため息をついた。


そして、少し呆れたようなかすれた声で呟いた。