「離れろ!入学式に遅れる!!」


「やだ!マナが男だらけの高校に行っちゃうなんて!」


朝から、スイマセン


玄関で、うるさいのはあたしマナと双子の兄ナオ。


兄は、極度のシスコンです。


「だから、共学で少し男子の割合が多いだけなんだってば!」


「許せん!しかもそこは‥‥」


「もういいから、離してっ!!」


あたしに抱きつくナオを引っぺがして、高層マンションのエレベーターを降りる。


中学までは、2人同じところに通っていた。


けれど、高校からはナオが男子校。


あたしが私立に行くことになった。