多分この格好を見る限り1年生だろう。
なんかどもってるし。




「わかんないなら、よければ一緒に行く?」



「えっと…お願いします!」





きっと緊張してるんだなぁ~
あたしは去年そうでもなかったけど。





「……おい、こいつに何の用だよ」






後ろから低い声が聞こえ、誰かなんて、すぐ分かった。



マズイと思い、小さめの声でその男のこに話しかけた。





「この道、真っ直ぐ行って曲がれば学校だから。ごめんね」



あ、いえと言うと、後ろのただならぬ気配を感知したのか、すぐに行ってしまったーーー。




「別に絡まれてないから!道が分からなかったみたいだから、一緒に行こうってなったの。……それと朝ごめん」





不機嫌そうにあたしを見下ろしているレオに、慌てて説明したが、返って逆効果だった。