「好きだ…美月」




切ない目で見てくるレオに、私も切なくなって、泣きそうになる。




何で私たちは兄弟なのかなとか、
何で兄弟で愛し合っちゃいけないかななんて散々考えてきた事だった。





小さい脳みそで、考えて、考えた結果は、やっぱり‘‘愛しい’’だった。
それが世間から見て良くない事をくらい分かっている。




それでも、いくら頭で分かっていても、心がついていかなかった。





今は何も考えたくない。
せっかく誰も知らない所に来たんだから
ずっとこのままで居たい。





私たちはベッドに行き現実から逃げるように、酷く、深く愛し合ったーーーーー。