裸体で見知らぬ男の性器を口に含んでいた。
「ぁあっ・・・もっと、強く舐めて」
口だけがせわしなく運動を繰り返して、心はすっからかん。
無防備にベッドに横たわり、私に体を預けているこの男に軽蔑した。それを奉仕する自分の口、性器にはもっと軽蔑した。
罵る言葉たちがそのまま自分の耳に返ってくる。
「挿れていい?」
急に男が起き上がった。
「えー、駄目だよぉ」
「だってもう出ちゃうよ」
早漏だった。挿れてからわずか2分という薄っぺらいワンシーンに終わった。立て続けにやりたいと言ったので、ポーチから一つコンドームを取り出して手渡した。
射精後に広がるこの匂いだけは毎回苦痛でたまらない。
全部の料理がこの匂いなら嫌でも痩せると思う。
「二回目逝かなかったね」
ピストンが完全に途絶えながらも合体を続ける男に問いかけた。
「はぁ、はぁ・・・。今日は調子悪いかも」
「むっちゃ疲れてるじゃん(笑)」