真面目な後輩君



それから10分。


あたしは化粧をマッハで済ませ、家から出た。


今日はもう遅刻だろうな。
と半ば諦めてたけど、

「走るよ!」

と言って、
あたしの手を取り、
奈智は走り始めた。


奈智は、あたしの足に合わせて
走ってくれてる。


あたしはなんていい後輩…
いやいや、

なんていい彼氏を持ったんだろう。



あたしには勿体ないくらいだよ。



一緒に遅刻は不真面目だけどね。




fin。